失業保険の認定日に行けない・忘れたときはどうする?面接や体調不良時の正しい対処法

失業保険の「失業認定日」にハローワークへ行けないことがわかった時は、適切な対応をすれば受給の遅れを最低限に抑えられます。
この記事では、認定日に行けない場合に日程変更する方法や、忘れていた場合の対処法を詳しく解説します。
「旅行や体調不良でも変更できる?」といった疑問を抱える方も、ぜひ最後までご覧ください。

結論:認定日に行けなくても失業保険が「全額パー」になるわけではない!
失業保険の認定日に行けないことに気付いた時「受給資格がなくなるんじゃ…」と不安になる人も多いでしょう。
結論としては、認定日に行けなかったからといって受給資格がなくなったり、手当が減額されたりすることはありません。適切な対応をすれば、次の認定日以降も問題なく受給を継続できます。
また、採用面接・試験・病気やケガなどのやむを得ない事情がある場合は、認定日を変更することも可能です。後日証明書類を提出すれば、遅れた分の失業手当も受け取ることができます。
大切なのは、「行けないと気付いた時にすぐ連絡すること」です。認定日に行けなかっただけで損をすることはありませんが、そのまま放置するのは避けましょう。
ハローワークの認定日を変更できるケース・できないケース
・企業の採用面接・採用試験
・企業説明会など就職に直結する活動
・病気・ケガ
・本人の結婚式
・親族の冠婚葬祭
・災害や交通機関の運休
・公共職業訓練の受験
・旅行やレジャー・イベント参加
・友人との約束
・趣味や習い事
・日時を忘れていた
失業保険の認定日は、原則として指定された日に必ず出席しなければなりません。欠席がしたからといって無条件に不認定になるわけではなく、やむを得ない事情があれば認定日を変更することができます。
一方で、「予定があったから」「旅行に行くから」といった個人的な理由では変更は認められません。そのため、認定日に行けないことがわかった時は、自分の理由が変更対象になるのかを確認することが大切です。
一般的に、選考や病気・ケガ、冠婚葬祭などは認定日変更が認められやすい理由です。特に企業の面接や選考については、ハローワークも就職活動を最優先に考えているため、適切な証明書類を提出すれば認定日を変更してもらえるケースがほとんどでしょう。
反対に、旅行・レジャー・友人との約束などは原則として変更事由にはなりません。「うっかり忘れていた」といった理由も配慮されることはないでしょう。
なお、最終的な判断は各ハローワークが行います。同じ理由でも状況によって必要書類や対応方法が異なる場合があるため、認定日に行けない可能性が出た時点で早めに相談しておくと安心です。
認定日が面接や採用試験と重なった場合の変更ルール

認定日と企業の面接や採用試験の日程が重なった場合は、就職活動を優先して構いません。失業保険は早期就職を目的としているので、採用選考への参加を理由とした認定日変更は正当な理由として扱われます。
そのため、「認定日に行かないと損をするから面接を断ろう」と考える必要はありません。面接や筆記試験、会社説明会など就職に直結する活動であれば、原則として認定日変更は可能です。
認定日に行けないことがわかった段階で、まずはハローワークへ連絡しましょう。選考に被っていることを伝えれば、すぐに認定日の変更に応じてくれるはずです。
その後、変更した認定日に来所し、「行けなかった理由の証明」になる書類を提出した上で失業認定を受ける流れになります。
ここでは「面接証明書」など、企業に依頼して発行してもらわなければならない書類が必要になることもあります。事前連絡の段階で、必要書類も確認しておくと安心です。
事前連絡が望ましいですが、やむを得ず事後連絡になった場合でも、速やかにハローワークへ相談しましょう。
認定日に行けないとわかったときの正しい3ステップ
まずはハローワークへ「電話で連絡」をする
電話口で「行けない理由」を伝えて次の来所日を決める
指示された日に「受給資格者証」と「証明書」を持っていく
①まずはハローワークへ「電話で連絡」をする
認定日に行けないことがわかった時、最初に行うべきことはハローワークへの電話連絡です。
メールや文書では、認定日の変更連絡は行えません。失業保険の手続きをした時と同じハローワークへ電話をかけましょう。
ただし、ネットでハローワークの電話番号を調べると、違う場所のハローワークの番号が表示されることも多いです。
「ハローワーク 渋谷 電話番号」のように、市区町村名まで含めて検索する必要があります。管轄のハローワークの電話番号がわかる書類が手元にあれば、そちらをもとに電話をかけるのが確実です。
②電話口で「行けない理由」を伝えて次の来所日を決める
ハローワークへ電話をかけたら、まずは「認定日に行けなくなった」という用件から伝えるのがおすすめです。問い合わせ窓口ではその他にも様々な用件に応じているので、行けない理由から話すと「結局何をすればいいのか」が伝わりません。
認定日の変更をお願いすれば、職員の方から行けない理由を質問してきます。その際は、「○○社の面接がある」「治療のため○○病院へ行く」など、なるべく具体的な理由をこたえましょう。
理由を曖昧に伝えると、正当な理由ではないように思われかねません。日程変更が妥当な理由であれば、無理に来所を迫られることはないでしょう。
また、この時点で今後の流れや必要書類も必ず確認しておきましょう。特に、変更理由の証明書類は、後日提出できなければ日程変更が認められない可能性があります。用事があった先で発行してもらわなければならない書類も多いため、注意が必要です。
③指示された日に「受給資格者証」と「証明書」を持っていく
変更後の認定日が決まったら、指定された日にハローワークへ行って手続きを行いましょう。
日程変更した場合は、通常の失業認定用の書類に加えて、変更理由の証明になる書類が必須です。必要書類が不足していると、変更が認められなかったり、再度来所することになってしまいます。
事前連絡の段階で認められる変更理由であれば、書類を提出してから「やっぱり認められない」という事態にはならないでしょう。選考を被って認定日を変更する方は意外に多いので、失業認定の手続きが少し増える程度に捉えておけば問題ありません。
認定日を「忘れてた・過ぎてしまった」ときに今すぐやること
すぐにハローワークへ連絡する
「本来の認定日まで」に求職活動を2回終えているか確認する
窓口で「次回の認定日」を設定してもらう
失業認定日に行けない場合、事前連絡による変更が原則です。しかし、認定日が過ぎてから「忘れてた・やっぱり行けなかった」ということになる人も少なくありません。
この場合でも、ハローワークへの連絡は必ず行い、その後の流れを必ず確認するようにしましょう。ここからは、失業認定日に行けなかった場合に今すぐやるべきことを説明します。
①すぐにハローワークへ連絡する
認定日に行き忘れていたことに気付いたら、できるだけすぐにハローワークへ連絡しましょう。開庁時間内であれば窓口へ直接行き、間に合わない場合は電話だけでも入れておくことをおすすめします。
認定日を忘れていたからといって、職員から怒られたり、何らかのペナルティが下されることはありません。しかし、連絡なしのまま放っておくと、受給資格がなくなるおそれがあります。
なお、認定日に行けなかった場合、残念ながら手当の振り込みは繰り越しとなり、次の認定日まで手当を受け取ることはできません。配慮すべき事情があれば特別な措置を受けられる可能性はありますが、「忘れていた」程度では繰り越しは避けられないでしょう。
②「本来の認定日まで」に求職活動を2回終えているか確認する
認定日を忘れた場合でも、本来の認定日までの求職活動実績の有無は確認されます。ハローワークへ相談する前に、求人応募・職業相談・セミナー参加などの実績を整理しておきましょう。
失業認定を受けるためには、原則として「認定対象の期間内の求職活動実績」が必要です。受給はできなくても、「2回以上の求職活動実績」という条件は変わらず確認されます。
実績が不足している場合は、その点も含めてハローワークへ相談し、今後の対応を確認しましょう。
③窓口で「次回の認定日」を設定してもらう
ハローワークの窓口へ行き、「認定日に行けなかった」と伝えたら、次回の認定日を設定してもらうことになります。
ここでは行けなかったことを言い訳する必要はなく、正直に「忘れていた」「勘違いしていた」と伝えれば問題ありません。無理に理由をこじつけてしまうと、かえって証明書類の提出を求められるなど、トラブルの原因になります。
また、再設定される認定日は、基本的に「本来の認定日の約4週間後」です。伝えるのが遅れた場合はすぐに次の認定日が来ることになるので、求職活動の実績も同時進行で作っておきましょう。
失業保険の認定日に行けないときのよくある質問

体調不良で電話する時、病院の診断書は必要?
認定日変更の理由として病気やケガを申し出る場合は、受診したことが分かる領収書や診察券などの提出を求められます。
どの書類が証明書となるかは状況によっても異なるので、病院からもらった書類はどれも捨てずに保管しておくのが無難です。変更後の認定日に全て持っていけば、まず正当な理由として認めてもらえるでしょう。
また、15日以上働けない状態になった場合は「傷病手当」への切り替えも可能です。さらに、30日以上働けないようであれば受給期間の延長などの措置もできます。状況に応じて、これらの救済措置も検討しましょう。
ハローワークの担当者が怖そう…電話で怒られたりしない?
どんな理由での問い合わせでも、ハローワークの職員から怒られる心配はありません。
ハローワークは失業者を支援するための公的機関であり、営利目的の組織ではありません。正当な理由がある場合はもちろん、「認定日を忘れていた」といったミスに対しても、今後の手続きを優しく案内してくれます。
むしろ、認定日に行けなかったまま連絡なし放置する方が問題になりやすいため、不安な場合でも早めに連絡することをおすすめします。事情を正直に伝えれば、丁寧に対応してもらえるでしょう。
台風や大雪などの悪天候で行けない場合も連絡は必要?
明らかに来所できないような悪天候であっても、行かない場合は連絡をしておくべきです。
台風や大雪などの自然災害が発生した場合は、ハローワーク側で特例措置が取られることも多いです。しかし、認定日を自動で変更してもらえるわけではないため、一度連絡して対応を仰ぐ必要があります。
交通機関の運休や外出困難な状況になった場合は、まずハローワークへ電話し、当日の対応について確認するのが確実です。もし電話がつながらない場合でも、後日できるだけ早く事情を説明するようにしましょう。
認定日を後ろにズラしたら、その分「お金が振り込まれる日」も遅くなる?
失業認定が遅れれば、その分だけ振込日も遅れることになります。「認定日までの約4週間」の実績が確認できないままでは、その期間に対する給付金を支給することはできないためです。
正当な理由で変更した場合でも、後ろ倒しにした認定日の確認が完了した後で支給手続きが進みます。
ただし、遅れた場合でも支給額は変わりません。本来受け取るはずだった、約4週間分の手当がそのまま振り込まれます。
正しい手順を理解して焦らず確実に失業保険を受け取ろう!
失業保険の認定日に行けなくなった場合でも、すぐに受給資格がなくなったり、残りの給付日数がなくなったりするわけではありません。選考や病気・ケガなど、正当な理由がある場合には認定日の変更が認められます。
大切なのは、認定日に行けないことがわかった時点でハローワークへ連絡することです。日程を変更してもらった上で、行けなかった理由の証明書類を提出すれば、通常通り手当を受給できます。
また、認定日を忘れてしまった場合でも、気付いた時点ですぐにハローワークへ相談しましょう。放置すると支給時期が遅れるだけでなく、受給資格の取り消しにもつながりかねません。ミスに対して職員が怒ったりすることはないため、正直な理由を伝えて今後の対応を尋ねましょう。


